きっかけはインターネットで見つけたホセ・ルイス・コルテス(トスコ)が亡くなる4年前の記事 (Tosco y Cortés|On Cuba Newsの中の言葉でした。

”彼は13 本のフルートを持っているのですが、ツアー中にお気に入りのフルートを紛失しました。 「ムラカミは、私に世界一のフルートを持たなければいけないと言い、総銀製のフルートを買ってくれました。」”

ふたりについてもっと知りたくなりました。

ソ連崩壊後間もない1990年代初期のキューバは、物資が無い「特別な期間」でした。ホセ・ルイスと村上龍はレコーディングを行い、「特別な期間」にいくつもの作品を作りました。その頃の作品には、とても純粋で真摯なエネルギーがありました。

2022年4月にホセ・ルイス・コルテスは亡くなりました。もう二度とホセ・ルイスの音を録音することは出来ません。

二人が制作したアルバムをストリーミング配信することを検討してもらえないかと、村上龍さんにメールを送りました。

「トスコと村上龍」の音楽と物語が世界中のキューバ人たちに届きますように。


 

  • ホセ・ルイス・コルテス

    私の大切な友人であり、本人どうしは、兄弟と呼び合っている|村上龍

  • フルート|限りなく透明に近いブルー

    「あの時のフルート聞いたあの気分がどういうものかもっとよく知りたいな。もし知ったらヘロイン止めようって思うかな、・・・、お前フルートやれよ、俺へロインさばいて金入ったらフルートのいいの買ってやるよ」

  • トスコ ⊂ 『村上龍』=『KYOKO』

    「トスコ」「KYOKO」「村上龍」物語はすべて繋がってる・・・
    トスコは村上龍の中に、村上龍はトスコの音楽の中に、活きている

     


「トスコ」と「村上龍」
作品

「★」は村上龍のオリジナル解説