ニューヨークから、アメリカ東海岸を縦断しマイアミへ
そして「音楽とダンスの国」キューバへ

12年前、基地の街で育った8歳のキョウコにダンスを教えたGIでダンサーのホセ。自分にとって一番大切なものを教えてくれた彼に会うため、キョウコはアメリカへと飛び立った。想像を遥かに越えた旅の中で、移民や亡命者やエイズ患者やゲイの間を、彼女は風のように通り過ぎていく。


小説としては「小品」ですが、大げさに言うと、わたしの人生を変えた作品です|村上龍