歓びの賛歌|ムラカミ マンボ
アルバム「Échale Limón (1993)」に入っている「MURAKAMI MAMBO」って曲。何も知らなかった頃は、媚で作った曲なのかな、って思った。
この2012年のニューヨーク。歌ってる、ヘラルド・コンティーノ。何を歓んで、嬉しそうに「ムラカミ マンボ!」って連呼してるんだろうって。
「オマエ、ムラカミ、知らないだろーが‼」
「真ん中へんで、あの・・・、あ、終わりごろか。ムラカミズ マンボっていうの演るんすが(会場から笑い声)、あれは、あの・・・作曲者のホセ・ルイス・コルテスが、ピアノを使いたいって言うんで、ウチの音楽室のピアノを貸してやったら、そこでつくったんで、ムラカミズ マンボって名前がついているだけで、別に、僕がマンボ好きとか、あの・・・ムラカミがマンボみたいな人間とか、そういう意味じゃないんですよ。(会場から笑い声)」(Ryu’s Cuban Night 20th Anniversary Live!より)
龍さんはそんな風に言ってるけど、だけど、この数か月、ホセ・ルイスと村上龍さんのことを調べてると、「MURAKAMI MAMBO」は「村上龍」への「歓びの賛歌」なんじゃないか、って。今は思う。
日本はさ、愛してるとか、大好きとか、そーゆーの言ったり、言われたり、そういうストレートで単純な意思表示は、こはずかしいからね。だから、龍さんはそんな風に言ってるんだと思うな。
それとね、この2012年12月1日のニューヨークのブルックリンでのコンサート。
ニューヨークで、ムラカミマンボをキューバ人のすごいミュージシャン達が演奏してる。ホセ・ルイスは無茶苦茶嬉しそうな顔してる。ホセ・ルイス・コルテスはニューヨークでこの曲を選んだんだね。たぶんさ、龍さんの心の中の色んなこと、解ってた人だと思う。音楽ってすごいね。
それとね、トランペットのアレキサンダー・アブレウ、アマウリ・ペレス、ベースのホセ・ゴラ、ギターのカルロス・バレラ、ダニーに言われてキューピーダニー渡した人たちだよ。うふふ。
最後に、私がキューバに住んでた頃、一番よく聴いてたカルロスバレラを貼るね。